上演記録

2017年

 「おばあちゃんになりたい」作:女子聖学院高校演劇部+筑田周一

  城東地区大会公演(地区奨励賞受賞)北とぴあ演劇祭公演 記念祭公演

 「光へ」原作:「ハブレット」田村和音美、改作:筑田周一 

 記念祭公演 北区連合学芸会公演 東京都中学校連合演劇発表会(都大会)公演 

2016年

 「水もしたたる◯◯◯◯◯」作:筑田周一

 北とぴあ演劇祭公演 城東地区大会公演 記念祭公演

 「走れ!新聞部!」作:筑田周一 

 記念祭公演 北区連合学芸会公演 東京都中学校連合演劇発表会(都大会)公演

 「金木犀」作:渡辺咲貴

 俳優座はいすくーるドラマすぺしゃる公演

2015年

 「アイス!」作:筑田周一

 城東地区大会公演(地区奨励賞受賞)北とぴあ演劇祭公演 記念祭公演

2014年度

  「ピアノ」作:筑田周一

  城東地区大会公演(最優秀賞受賞

2013年度

  「奇跡の場所」作:筑田周一

  城東地区大会公演 北とぴあ演劇祭公演、記念祭公演

2012年度

「夏芙蓉」作:越智優

演出:女子聖学院高校演劇部

城東地区大会公演(地区奨励賞受賞)北とぴあ演劇祭公演、記念祭公演
高校演劇サミット2012参加(まとめ  http://t.co/3RRZrSIr

 

2011年度

「卍」作:筑田周一

演出:筑田周一

北とぴあ演劇祭、城東地区大会公演

「あさきつきみし」作:小見波結希

城東地区冬期発表会優秀賞受賞

 

2010年度

「たらし」作:女子聖学院高校演劇部

演出:女子聖学院高校演劇部

北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演(地区奨励賞受賞)、記念祭公演

「修学旅行」作:畑澤聖悟

演出:女子聖学院高校演劇部

記念祭公演

2009年度

「原田まゆと謎のプリンス」筑田周一作
  演出:筑田周一
  北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演、記念祭公演

2008年度

「原田牧雄の憂鬱」筑田周一作
  演出:筑田周一
  北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演(地区奨励賞受賞)、記念祭公演

2007年度

「我が懐に桜来て散る」筑田周一作
  演出:筑田周一
  北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演、記念祭公演

2006年度

「Keen Girls」
  金子麻衣作、筑田周一補作
  演出:金子麻衣・筑田周一
  北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演(地区奨励賞受賞)、記念祭公演

2005年度

「不思議じゃない国のアリス」沙藤一樹原作、演劇部脚色
  演出:筑田周一
  北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演、記念祭公演
「夜長姫と耳男」坂口安吾作
  演出:千賀ゆう子
  劇団ルームルーデンスエデュケーションプログラム。

 北区高校演劇部合同公演。シアターχ
 「赤い糸」西端梨々花作、筑田周一補作
    演出:筑田周一
    部内高3送別会

2004年度

「サロメ」ギリシャ公演
  オスカー・ワイルド作、日夏耿之介訳
  演出:田辺久弥
 劇団ルームルーデンスエデュケーションプログラム。

 横浜馬車道プレビュー公演、ギリシャ、ルクスーリ市にて公演。

「木曜組曲」恩田陸原作、演劇部脚色
  演出:筑田周一
    北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演、記念祭公演
 「仁義なき戦いー舞台の中心でM.K.と叫ぶ」筑田周一作
    演出:筑田周一
    部内高3送別会

2003年度

「エレクトラ」作:ホフマンスタール
    演出:筑田周一・監修:田辺久弥
    劇団ルームルーデンス マチネ開放企画
  麻布die pratze
  「お月さま~脳みその嵐~」
    グリム童話原作、演劇部脚色
  演出:演劇部
    北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演(地区大会奨励賞)、記念祭公演
 「サロメ」オスカー・ワイルド作、日夏耿之介訳
    演出:田辺久弥
    日本ろう者劇団+劇団ルームルーデンス マチネ開放企画
  横浜緑ケ丘高校演劇部との合同公演
  麻布die pratze・女子聖学院チャペル

2002年度

「高校演劇の作り方」作:玉村徹
    演出:筑田周一
    北とぴあ演劇祭公演、城東地区大会公演、記念祭公演(wキャスト)

 東京都中央大会公演
 「ぼくの自由帳」作:寺西 克津枝
    演出:筑田周一
    春休みアトリエ発表会(部内高3送別会)

2001年度

「LeMasque DuMasque」作:横井宏始
    演出:筑田周一
    夏期アトリエ発表会
  「洞窟にて」作:米永道裕
    演出:筑田周一
    城西城北地区大会公演 、北とぴあ演劇祭公演、女子聖祭公演(wキャスト)
 「銀河旋律」作:成井豊
    演出:筑田周一
    春休みアトリエ発表会(部内高3送別会)
 「超弱小部的怒太端米泥」作:野田瑛子
    演出:筑田周一

2000年度

「DOLL」作:如月小春
    演出:西真奈美
    夏期校内発表会?
 「かくれんぼ」作:米永道裕
    演出:筑田周一
    城西城北地区大会公演 (地区奨励賞受賞)。北とぴあ演劇祭公演、女子聖祭公演(wキャスト)
 「失恋喫茶」作:後藤奈々子
 「飛べないピーターパン~目指せマイナス50キロ涙の減量大作戦プラスアルファ(aabb)(げきレア)~」
    作:尾関綾子・野田瑛子
  春休みアトリエ発表会(部内高3送別会)

1999年度

「サンタクロースは歌ってくれた」作:成井豊
    演出:西真奈美
    女子聖祭公演

1998年度

「Out of control 」作:大倉マヤ
    女子聖祭公演

1997年度

「わたしはグリーン~見えない壁、見えない心~」作:やまもとけいぞう
    演出:筑田周一
    城西城北地区大会公演
「アリスの招待状-チェシャ猫ホテルへようこそ-」作:太田 哲則
    演出:演劇部、補助:筑田

「不思議なクリスマスの作り方」作:成井豊

 演出:演劇部
    女子聖祭公演

1996年度

「工場物語」作:如月小春
    演出:樋口絢子
    俳優座劇場「はいすくうるドラマすぺしゃる」参加
 「不思議なクリスマスの作り方」作:成井 豊
    演出:演劇部、補助:筑田
    女子聖祭公演(wキャスト)

1995年度

「銀河旋律」作:成井 豊
   演出:筑田周一
    女子聖祭公演

1994年度

「天使は瞳を閉じて」作:鴻上 尚史
    演出:筑田周一
    女子聖祭公演

1993年

「黒いスーツのサンタクロース」作:田窪一世
    演出:筑田周一
    女子聖祭公演

1992年度

「伝説の花」作:女子聖学院高校演劇部
  演出:筑田周一


「Keen Girls」

 6月に行われた「アジア子供の夢舞台」の司会として我が部の高2のメンバーが参加することになりました。そこにダンス 部の金子さんも加わったのですが、そのまま演劇部にも入部して、「ミュージカルをやろう」ということになりました。原作はアメリカの女子高生を描いた映画 ですが、それを金子さんが下敷きにして脚本を作り、さらにキャラ設定や細かいギャグなどを僕が担当しました。脚本ができてからは金子さんがダンスの振り付 け、演出を担当して大活躍でしたね。夏の合宿で夜中までダンスの特訓を受けた(なぜか僕まで)のが忘れられません。地区大会では奨励賞をいただきました。 ダンスが一番上手で、次が歌で、演技が一番下手と言われてしまいましたが、充実感のある芝居になりました。高3の二人が裏方を引き受けてくれたのもありが たかったです。
「赤い糸」
ひさしぶりに生徒の創作です。入部した時から、自分の書いた脚本を持ってきてくれていたので、高3送別会用に書いてもら いました。まだまだ荒削りですが、これから書き慣れればけっこういいものになるかなと。そのためには、いろんなお芝居を見て学ぶことと、自分の実生活の中 でのいろんな出来事にアンテナをはり巡らしていくことが大切ですね。毎度のように過去の公演の中からネタを引っぱりだしてきて、入れ込むところが僕が担当 しました。この芝居では八百やお七が登場してきますが、けっこうお気に入りのキャラクターです。公社の新築に伴って、公演場所の確保に苦労しました。結局 BC教室で行ったのですが、音楽室になっちゃったので、コーラスやら軽音やらの活動とバッティングするという今までにないトラブルを経験しましたね。
「夜長姫と耳男」
田辺さんから「夜長姫と耳男」でエデュケーションをやるという話は、前年度中に伺っていました。しかし、5月のディプラッツで行った企画には部員不足で参加できませんでした。
無理かな~と思っていたのですが、その後部員が徐々に増え、説明会が行われる直前にさらに2名の新入部員が加わり、8名が参加することになりました。今回 は「北区高校演劇部合同公演」という名称を使いました。ちょうど、今年北とぴあ演劇祭に参加している高校を中心として、「北区高校演劇部部長会議」という ものが発足しました。まだ合同公演を行う、というところまで行ってはいませんが、情報根幹をしたりという点で活動を始めています。ここに参加している学校 に声をかけて、耳男役など男子にも参加してもらおうということを考えたわけです。そしてここから順天高校の男子が1名参加してくれることになりました。
演出からはあと2名男子が必要という要求がでていたので、あちこち探しましたがなかなか見つかりませんでした。最終的に慶応と成立から1名ずつ参加者が得 られ、女子もお茶の水付属ともう一つ(なんちゃら国際とかいうところ)から参加者が集まりました。
さて、演出ですが、これまでの田辺さんではなく、千賀ゆう子企画の千賀ゆう子さんが担当して下さることになりました。
「エレクトラ」でうちの部員と共演して下さって以来、公演をちょくちょく見させていただいてましたが、今回また御一緒できるということでうれしかったですねえ。
顔合わせと主要な役のキャスティングが行われたのが、12月1日。ゆう子さんからは「出演者全員に見せ場を作る」という演出プランが紹介されました。
しかーし、ここからの稽古は波瀾続きでしたね。まず、キャストの交代。これは時間が限られているために、やむを得ず行ったわけなんですが、紆余曲折を経て、最終的には以下のようになりました。

先輩    

清水周介(千賀ゆう子企画)

夜長姫1  

木谷さよ

夜長姫2  

新谷今日子

夜長姫3  

貝沢奈都美

耳男    

羽鳥嘉郎

アナマロ  

工藤美穂

エナコ   

深谷しおり

長者    

黒田利馨

青ガサ   

関根弘美

チイサガマ 

西村優子

機織り娘  

山本ありす

音響    

西端梨々花

後輩    

中島翌

スタッフ  

古川和哉

このキャストに落ち着くまでにけっこうかかった。
これはシアターχの部隊が張り出し舞台なのか、フラットな舞台なのか、という問題や、参加者が稽古にどのくらい参加できるかといった問題などが複雑にからみ合っていた。
ゆう子さんの演出は、カオスの中からいろんな可能性をつむぎ出していって一つの秩序をつくり出すといった感じだろうか。型にはめることを嫌うので、その分 時間がかかる。メンバーが揃って始めて成立するシーンもあるのに、集まらないからできない、熟成しない。「はっきり言ってエレクトラの時よりレベルが低い ですよ。こんなんでいいんですか」とお叱りを受けることもあった。
それでもゆう子さんは粘り強かった。本当にこんなに高校生達にとことんつき合ってくれるものかと感動した。
人間関係のぐちゃぐちゃな問題も、飛び込んでいって整理してくれるし、高校生達は「ゆう子さん」「ゆう子ママ」と慕っていた。時に爆発することもあるけれ ど、「私は今、こうこうこういう理由で怒っているんです」と怒っている自分まで客観視して、でもかんかんに怒って制作と喧嘩しているゆう子さんを見て、 「この人と一緒に芝居をやりたい」という意欲がどんどん高まっていくのを感じていた。
公演一週間前にシアターバビロンで行った通しは、キャストが一人足りないという不十分な状態だったけれど、見ていたルーデンスや演奏の皆さんから笑いもとれて、かなりの手ごたえを感じることができた。
そして追い込みの一週間。ここでも姫二人が発熱でふらふらというピンチが襲ってきたけれど、当日には気合いで体調を戻して、見事やりとげました。一人一人が実に楽しそうでしたねえ。
「不思議じゃない国のアリス」
前年、大量に入部した59回生でしたが、演劇部の過酷さに次々とドロップアウトしていき、気がついたら「これで地区大会 に出られるのだろうか」という人数まで減ってしまっていました。そこで、60回生を勧誘するため、ワークショップを敢行したりしましたが、あまり集まら ず、キャストを3人に限定するというシビアな条件のもと、決定したのがこの脚本でした。
前年度の「木曜組曲」の時にも候補にあがっていた小説を脚色しました。
ちょっと原作をそのまま脚本に直しただけで、もっとひねりが必要だったなあと反省。
「仁義なき戦いー舞台の中心でM.K.と叫ぶ」
冬休み前に、みんなでよってたかって登場人物の設定だけを作り上げた。そして、「先生、書いて下さい。」ときたもんだ。
冬休み明けには書き上げるようにという部長の過酷な要求に、泣きながら書きましたよ。
最初と最後が同じようなシーンで、夢おちにしたのは、「海の上の七つの叫び」を真似してみたもの。57回生を送るために、彼女達が演じた作品からいろいろと小ネタを持ってきてちりばめました。
ところが、キャストのO島さんが、直前に足を骨折するアクシデント。春休み中に上演できず、4月になってから上演するという変則的な公演になりました。
でも、57回生のみんなが楽しんでくれたようで何よりでした。
「木曜組曲」
初めてじゃないですかねえ、部員の方から「シリアスな劇をやりたい」と言ってきたのは。
それまでのお笑い路線とは全然別、しかもミステリーに挑戦ということで、けっこう大変でした。
原作は何しろ映画化もされている作品です。朝丘ルリ子さんだとか、おときさんだとか、富田靖子さんだとか、とにかく、錚々たる顔ぶれですよ。そんな作品をどう脚本に落とし込んでいくのか。かなり苦労しました。
60分に収めないといけないしねえ。
長台詞は多いしね。

「奨励賞には、他に木曜組曲の女子聖学院とか・・・」

賞に漏れてちょっと俯いていた部員の頭が上がった。生田萬さんが中央大会出場校選考の過程の説明の後、奨励賞ももっと他の学校にもあげたかったけどね、という話をした時に、一番に名前を挙げてもらった。
59分13秒、だったかな。ぎりぎり時間内にも収まったしね。まあ、後のない高2にとっては3年連続の入賞を逃したのは残念だけれどね、逆に高1には「こ の程度でいいのか」と思ってもらっちゃうと困るので、良かったと思います。食事しながら話したけれど、合宿の後の時間の使い方がもったいなかった。ギリ シャから帰ってきて観た時に、「え?」と思いましたから。あそこで本を離していないという状況はちょっときつかった。
最後にエンジンがやっとかかったけれどね。この教訓を来年へと生かして行って下さい。
「サロメ」ギリシャ公演
2003年も押し詰まったある日。田辺さんから電話があった。「今、ギリシャのラフカディオ・ハーンセンターの五十嵐さんが帰国しているんだけれど、サロメのビデオを見せたら、ギリシャでやってみないか、ということなんですが。」
さあ、この言葉から、また大騒動が始まった。ギリシャですよ、ギリシャ。2004年、アテネオリンピックの年にギリシャ。
とにかく、大変でした。その分感動も半端じゃなかったけれどね。
どのくらい大変だったかは、ディベート×演劇::blogに連綿と書き綴りましたので、御覧下さい。
「サロメ」
エレクトラが終わり、クリテムネストラを演じて下さった千賀ゆう子さんの「平家を語る」を見に行った。その後、田辺さん に誘われ飲みに行ったのだが、そこで、「サロメ」を緑ケ丘高校と合同で上演しないか、というお話しをいただいた。最初は、緑と女子聖合同の2チームを作 り、1チームを田辺さん、もう1チームを千賀さんが演出するというイメージだったようだ。しかし、その後、ろう者劇団との合同公演のマチネを開放する、と いうところから、田辺さん、米内山さんの演出という話になった。が、移動距離や物理的な問題で2チームは不可能ということで、1チームでいくこととなる。
 部員達は、地区大会や勉強との両立など、かなり悩んだようだ。結局5名が参加することになる。(後に1名が物理的に無理ということで外れることになる)
 職員会議での提案も無事可決され、6月から企画が動き始める。まずは日本ろう者劇団のお芝居を見に行くことから動き始めた。
 シアターχに向かいながら、サロコロのA迫さんと、芝居の演出方法について話をした記憶がある。ぼくはストレートな芝居しかしたことがないので、田辺さんのような演出方法はすごく勉強になる云々。
ろう者劇団の「お初~曾根崎心中の真実」は、とにかく圧倒された。手話による表現がこんなに雄弁だというのは初めて知った。以前、「慈しみの女神たち」を ウィッツで上演したとき、女神たちが手話を使ったのだけれど、迫力が全然違った。そして、お初の切なさが最後のシーンに凝縮されていて、見た後の余韻がす ごく残る芝居だった。ここで、米内山さんと初めてお会いした。
 で、この企画は田辺さんに演出をお願いして、顧問は引率で緑ヶ丘の稽古についていき、見学をしているという感じだった。主に夏休み中の土曜日を利用して の稽古だったが、女子聖側は4名という人数で、女子聖だけでは稽古にもならず、なかなか大変だった。ヘロデ役にはフラメンコダンサーの平島さんが参加して 下さった。
 平島さんというと、ルーデンスのエレクトラでオレストをされていたのを拝見していた。ダンサーだけあって、流石に体のキレがいいなあなんて思ってた。知 りあって、話をするようになると、実に飄々としていらっしゃる。だけど、それがおもしろい味を出している人だということがわかった。女子聖に初めて来たと きに、改札口が二つあるので、田辺さんが「上野の方だから」と言ったのを「上の方だから」と聞き違えて反対側に出てしまったというのは、その淡々とした口 調で言われると、なんともおかしかった。
 今年の夏は、土曜日というと大雨が降る日が多くて、稽古もその雨の中、緑に出かけていってやっていたような記憶がある。
 そして夏休み明け、ルーデンスがギリシャ公演に出かける前日、最後の通しをするので場所を借りられないかというので、急きょ職員会議に諮って、屋上をお 貸しすることになった。まだ真夏のような暑さの残る時に、屋上での稽古というのは、日干しにするようで恐縮だったが、他に場所がなかったので、昼からルー デンスは屋上、生徒達はクーラーの効いた第一集会室で稽古、ということになった。
 生徒達はテキストとにらめっこしながら、あれこれ話し合いをしていた。
 夕方、田辺さんが到着してからは、中庭のいちょう広場に場所を移した。
 稽古が終わった生徒達も見守る中、ギリシャ公演へ向けての最後の稽古が行われた。
 田辺さんの奥さんと息子さんも見えたので、ビーチボールをあげた。かわいいよなあ小さい子は。
 その後、演劇祭や地区大会があって、10月になってから稽古が再開。トット文化館へ稽古場所も移動。
 時間が限られている中、生徒達はそれでも、話し合いをしながら動きを固めていく。
 とにかく横から見ていて、「これで間に合うのか?」と思うくらい、話し合いに時間を割いている。
 最後の合同稽古の日、この日は急きょ自主的に集まることになって、僕はディベート部の大会があったので、午前中、わずか15分くらいしかのぞきにいけなかったのだが、このときも、最後のシーンについて、みんなで話し合いをしていた。
 その脇で、田辺さんと平島さんがその様子を見守っている。
 大丈夫かな、間に合うのかな、そんな思いを残しつつ、またディベートの方へ戻ったのだけれど、この後行った通し稽古が、実はすごくできが良かったのだそうだ。
 見学していたろう者劇団の役者さんが、思わず涙が出てきた、というお話しをあとから伺った。
 にしても、田辺さんの忍耐力には驚かされた。
 「田辺マジック」なんておっしゃっていたけれど、演出の引き出しがいろいろあるから、最後はどんな風にでも持っていけるという核心は持っているわけだ。 で、この子達は話し合いができる、と見て、徹底的に話し合いをさせて、胸に落ちるのを待っていたのだな、と思う。
 エレクトラを経験したことで、緑も女子聖も、話し合うことの大切さに気付いていたんだな。
 それにしても、ねえ。
 僕だったら、待てないだろうな。
 確信もなく、あれこれいじり回してしまって、結局破綻する、怒鳴る、といった構図が見えてきそうだ。
 
 さて、そうこうしているうちに、いよいよ11月15日。
 午前中にゲネプロ。僕はビデオの試し取り。
 その後、軽く食事をして、メイクに入ったのだが、時間がない。もう、舞台上に新聞紙を敷き詰めて、ルーデンス、ろう者劇団の皆さん総出でメイクを手伝って下さる。
 それでも、2時開演予定が、どんどん押していく。
 お客さんはけっこう集まってくる。冷たい雨が降り始めたけれど、その雨の中、来て下さった皆さんに感謝。
 ちょうど正面の座席が満席になった。80名位だろうか。
 高橋先生の挨拶の後、開演。
 うん。なかなかのできだったのではないだろうか。
 終わって並んで挨拶をしている時点で、もう泣いていた人がいたけど、これはやったものじゃないとわからないだろうねえ。
 本来は、このマチネの上演で終わる予定だったが、せっかくだから、もっと多くの人に見ていただきたいということで、女子聖のチャペルを会場として29日にもう一度上演することになる。
 残念ながら、平島さんは都合がつかないということだったが、変わりに田辺さんがヘロデをしてくれることになる。
 合わせる時間がわずかしかなく、けっこう大変だった。
 おまけにチャペルは演劇を上演することを想定していないので、ものすごく残響がある。照明もあまり数がない。
 だいたい照明をいじったことがある人がいない。ぼくも今回初めてフェーダーが舞台の裏に固定されたものではなくて、映写室へ持っていくことができるという事実を知った。チャペルができて15年間、だれもいじったことがなかったのだった。
 照明の宮内さんも、下見に来て、頭を抱えていた。それでも、少ない照明をやりくりして、効果的な照明を作ってくれた。
 もう一つの問題は、スモークをたけるのか、ということだった。
 事務所には今年、あれこれと迷惑をかけていたので、また面倒なことを言いだして、と思われていたかもしれない。
 それでも、最終的にこちらの要望を聞き入れてくれた。
 さて、本番。朝から大会議室に集まり、最後の稽古。大会議室の隣は職員室。
 「ヨハネの首を!}
 なんて声がガンガン響いてくる。それでも笑って許してくれた先生方。ありがとうございます。
 スモークは警備会社の方が来て、防犯ベルを切ったら焚けるということだったが、約束の1時を30分過ぎて到着。
 開演まで30分。ブシュブシュと噴射すれどもチャペルは広い。なかなか煙がたまらない。
 そんなこんなで、また15分押し。
 とにかく広いチャペルを逆手にとった演出で、ディプラッツとはまた違った「サロメ」ができ上がった。
 見に来ていた中学演劇部の3年生が、見終わって「悔しい…」と涙ぐんでいた。
 自分たちがチャペルをこんなふうに使ったことはないし、他校と合同で演じる機会なんていうのもめったにないし、これだけのレベルの芝居を演じることも、なかなかない。
 あと一年早く生まれていたら、と思ったら、そりゃ、くやしいよな。
 高橋先生とは、「またこんな機会が持てたらいいですね。」という話をした。ぜひ、またできることならやってみたい。
 場所は…!
 
「お月さま」

「エレクトラ」で観客にメッセージを伝えることの面白さに目覚めた部員達。田辺さん、千賀さんとのお話の中で、今まで演じたことのない作品へ目が行くよう になった。そして今年の地区大会参加演目を選ぶ段で最終候補に残ったのは「夏の夜の夢」(シェークスピア)と「月」(カール・オルフ)だった。シェークス ピアにオペラ。いずれもこれまでなら候補にすら上がってこなかったであろう作品だ。どちらにするかの議論は、下校時刻を過ぎてもなかなか決着しなかった。
投票をするのだが、ちょうど半々に割れてしまう。
僕の方からは、「夏の夜の夢」は人数的な制限があるので、ダイジェスト版に焼き直しする必要があるということ、「月」は大枠はあるが、中身で色々遊べる可能性があることを話した。
結局最後の最後で「月」に決定した。
さて、それから、みんなして「月」をどうアレンジするかという話し合いが始まった。月を盗む四人の若者の性格づけや、プロットの組み直し、新たなエピソードの挿入などが検討された。
そうしてできたプロットを元に、脚本の形に打つのが僕の役目だった。けっこう楽しんで作ることが出来たなと思う。何より、彼女達の発想が面白かった。(ま あ、テレビのギャグもけっこう入っていたけどね)。ただ、打っては微調整という作業がかなり続き、普段の年なら立稽古に入っている時期にまだテキストレー ジをしていたのは出遅れてしまった感じになった。
登場人物 (赤は大会組、青は記念祭組)

語り手(作者・女子高生)

安晝松原

若者A(闇A)

荒野井上

若者B(闇B)

赤迫安晝

若者C(闇C)

小川山田

若者D(闇D)

島田浅見

タイツマン(月、酔っ払い、村長、神)

青山青山

スタッフ

舞台監督

安晝

照明

古屋 山田赤迫 荒野

音響

松原 浅見島田 小川

さて、夏休みに入って、本格的に稽古が始まるはずが、今年は大道具に凝ってしまい、その製作に想像以上に時間がかかった。
日本ろう者劇団の「曾根崎心中」を見に行ったときに、その舞台美術の美しさに見とれてしまったのだが、同じような装置を作ろう、という事になったわけだ。 具体的には、障子の格子のようなものでコの字型のついたてを作るというものだったのだが、そこに美術部がデザインを担当してくれることになって、さらに 凝った作りになった。結局夏休み中には仕上がらず、九月に入ってまだ作っているということになってしまった。出来自体は満足行くものだったのだが、これで 大幅に稽古時間が取られた。
合宿も、オープニングダンスを入れることにして、その振り付けを考えるのでほとんどの時間を使ってしまった。ということで本当に時間がない中での稽古になった。
 並行してサロメ参加者は、土曜日に稽古をするので、その点でもなかなか時間のやりくりに苦労することになった。
しかし、夏休みの集まりは悪かったなあ。ポツポツと人がいるんだけど、キャストがなかなか揃わなかった。そんなこんなで8月18日、著作権の関係でオルフ の「月」の上演許可がおりないことが判明。グリム童話までさかのぼってテキストを作り替えるなら文句はないというので、急きょオルフの作品から取った部分 は差し替え。キャストも覚えていたセリフが変わってかなり混乱した。
ということで、9月末の北とぴあ演劇祭の段階は、本当に試演、という感じになってしまった。
 まあ、ここで当りをつけて地区大会に臨めるのは、非常に助かるのだが、今年は地区大会前にキャストが次々と体調を崩すというハプニングにも襲われてし まった。若者4人がみんなダウン。一時は地区大会棄権も考えた。なんとか演じることは出来たが、まあ、ボロボロだったな。それでも一応形にはなったし、観 客の反応もまずまずだった。照明でシーリングを切ってしまったのは、ちょっといただけなかったが、まあこれからに生かしてもらいましょう。
 結果は地区大会奨励賞。都大会推薦をいただくレベルには、達していなかったということだが、なに、立派なもんですよ。
自分たちで脚本作りから手がけて、あれこれアイデアを出し合って、ダンス作って、衣装作って、道具作って。
存分に演劇の醍醐味を味わった日々だったんじゃないかな。
 記念祭組の準備は、地区大会後に始まった。若者A役が、記念祭の実行委員との兼ね合いで急きょ変更になり、入部したばかりの一年生が初舞台を踏むことに なった。時間のない中で、こちらは部長が積極的に演出も担当した。日程の関係で、人が入る3日が初日で、本番が初めての通しという形になったのは本人達に も不本意だったろう。ただ、4日の出来は、3日よりはるかに良くなっていた。
まあ、去年今年といろいろと大道具や装置を作った。どれも基本的なものだから、来年以降はこれを活用して、あれこれ組みあわせるなどして、最小限の手間で装置が作れるようにしよう。
 それにしても、オリジナルでの外部での公演は初めて。それだけに想い出深い作品となった。 
「エレクトラ」
それは中学入試で忙殺されていた2月1日に届いた一通のメールから始まった。劇団ルームルーデンスの北村さんから、高校 演劇部と劇団とのコラボレーションができないだろうか、という問い合わせのメールだった。演目は「エレクトラ」。以前、ユージーン・オニールの「喪服の似 合うエレクトラ」でアガメムノンをやったことがあるので、けっこう思い入れのある演目だ。早速、入試明けの2月15日に話を伺うことにした。会うまでに2 週間ほど時間が合ったので、インターネットでルームルーデンスについて、リサーチをした。どうやら真面目に演劇に取り組んでいる劇団のよう。一つの作品を 2年越しで演じているなんて、なかなかできない。
 で、15日を迎えるのだが、前日にトラックにはねられて、前歯はかけちゃうし、右腕は吊っていないと痛いし、前日の夜は眠れないしで、体調ボロボロのま ま、学校へ出た。でも、田辺さん、北村さんに会ってみて、ああ、この人達となら一緒にやれそうだな、と感じた。今だから言いますが、田辺さんの目にほれま した。はい。じつにいい目をしていらっしゃる。
 僕の恩師の小林志郎先生は、今総合的な学習の時間が導入されたこの時期が、日本の学校教育に演劇が根を下ろすための3度目のチャンスだとおっしゃってい る。89年にオーストラリア・タスマニア州のドラマ教育の視察に行って、幼稚園から大学までその発達段階に応じて演劇が組み込まれている様子を見てきた。 じつにうらやましかった。
 だから、高校演劇とコラボレーションをすることで、演劇が社会に貢献するための手がかりを得られるのではないか、そんな田辺さんの説明に共感を覚えた。同席した部長、副部長も大いに乗り気だった。
問題は、前例のないことなので、職員会議で提案して了承がいただけるかどうか。しかし26日の会議では賛成多数で認めていただけた。
 さて、ここからが大変だった。「ぼくの自由帳」の稽古が詰めを迎えていたし、担任する高2は3月の初めから修学旅行へと出かけるところだった。
 3月14日に高3送別上演を行って、17日にキャスティング。田辺さんも来て下さって、それぞれの希望の役についてオーディションを行う。

クリテムネストラ

千賀ゆう子さん

エレクトラ

赤迫沙喜

クリソテミス

島田実樹

オレスト

渡部朋子

オレストの爺や

高橋季子

エギスト

青山のぞみ

召使い頭

荒野咲

召使い1

浅見沙紀

召使い2

牧野英里

キャスティングが決まった後、「意外な人選ですね」と田辺さんに言われた。そう。僕も田辺さんもエレクトラに関しては青山さんかな、という見方をしてい た。ただ、エギストが青山さんだけしか立候補していなかったから、やむを得ないという所はあったのだけれど。クリソテミスも赤迫さんということで一致して いた。身長のコントラストとか、エレクトラのもつ固さに対して、クリソテミスの柔らかさとか、そういうものを考えると、地である程度いけるのは青山、赤迫 コンビだと考えていた。本来クリソテミス的なものを持っている赤迫さんが、エレクトラをやるとなると、これはかなり創らないといけないし、引っ張り出すの に大変だなという予感があった。この日からの1ヶ月半、本当に赤迫さんは大変な思いをしたと思う。しかし、彼女に望んでいた演技がある程度というか期待以 上に引っ張り出せたのは、クリテムネストラを演じて下さった千賀ゆう子さんのお陰だった。
 本物のプロと一緒に芝居ができる、そんな機会はめったにない。しかも、大ベテラン。演技の引き出しを無数と言っていいほど持っていらっしゃる。印象的 だったのは「盗む」という表現をよく使われることだった。多分、プロの中では常識なのだろうけれど、高校生では演技ではなくて飛んだりはねたりを思いっき りやって体中あざだらけ、なんて事もある。そういうときに「そこはこんな風に動きを盗んで…」とやってみて下さる。それだけでぐんと動きが変わってくる。 口跡が気になると、早口言葉のプリントを持ってきて、てきぱきとお手本を示しながらレクチャーをして下さる。特訓の成果もあって、本番ではかなり口跡は気 にならないところまでいけたんじゃないかな。
 とにかく高校生の中に飛び込んできて、一緒に芝居を作ろうという、情熱と柔軟性にただただ頭が下がった。
 一応演出に僕の名前は出ているけれど、大切な所は田辺さんに決めていただいた。
 部員一人ひとりから本人達が気づいていないような演技を引っ張り出してくれたのは流石としか言いようがなかった。本番前の1週間でこんなに伸びるとは、 本当に感激だった。とくにピーチクパーチクの掛け合いの場面や、オレストとの仮面をとるシーン。印象的だった。
 出演者だけではない。音響の安晝さん、照明とプロンプターと、千賀さんの衣装管理を担当した松原さんもそれぞれに得たものが大きかったんじゃないかな。前日まで1場の音楽を変えようとこだわった姿なんか、もう一人前の音響係という感じでした。
ゲネプロがちょっとうまくいかなかったところがあったので、本番は心配したけれど、70名以上も観客が入ってくれて、しかも今までで最高の演技ができた。 つくづく本番に強いなあと感心した。けれど、単に開き直ったということではなくて、最後の最後まで自分たちであれこれ考えながらやって来た成果だと思う。 精一杯演じきったという満足感のある舞台になったんじゃないかな。
「ぼくの自由帳」。
ぼくは思いました。大人数出てくる芝居の演出はだめ。動きの整理がとにかく大変。でも、みんな楽しんで作ってましたね。
リノッタ族の守り神、というのをどうするかで、みんなが前に作ったはにわとかあったのですが、修学旅行先で見つけた熊の人形を遣いました。耳を切ることにしたときのM田さんには鬼気迫るものがありました。
舞台監督になったサキ3号がよくスケジューリングをしてくれてました。
いろいろ遊びましたが、生徒会コンビに全身タイツをはかせるのはよく二人はやりきったという感じでした。
二役をやったw部さんがかつらを用意してきたのもびっくりしましたが。
ただこれはもっと完成度を高くしたい芝居でしたね。
時間があれば再挑戦したいですね。
「高校演劇の作り方」
これだけ一つの作品を長くやったのは、うちの部では初めてでしょうね。w部さんとA山さんのコンビが抜群でした。恒例の 夏の合宿でwキャストの両方で A山さんがチカを演じつづけてくれましたが、ほかの人たちが休んでいる間も演じつづけるというのはすごいスタミナだなと感 心しました。この合宿は膝立ちで鬼ごっこをしてひざをすりむいたのをみんなが食前のお祈りで毎回祈ってのが印象的でした。
この合宿では文化祭組のT橋さんとS田さんのコンビが絶妙のコンビネーションを見せてくれましたね。新鮮な驚きでした。これだけできるとは正直思っていな かったのでこれは面白くなると感じました。反対に地区大会組のK林さんは、相方のM田さんが不参加だったこともあって、かなり苦しんでました。
 地区大会組はこの二人のコンビがどれだけできるようになるかがポイントでしたね。かなりいじめまくりました。M田さんは近くによるとそーっと離れていかれてしまうようになりました。ダメだしして、動けなくなって、考え込んで…。
今年幸いだったのは、地区大会の前に北区アマチュア演劇祭が入ったことで、舞台での動きやスタッフワークについて学ぶことができました。何しろ半日北とぴ あでリハーサルをやらせていただけるというちょっと考えられないご好意をいただきました。秋休みがうまくかさなったということがあったおかげだったのです が。おかげで照明や音響がかなり地区大会に向けて感覚をつかめました。役者達もこれでかなり自信をつかめたようです。
 K林さんとM田さんコンビもかなり笑いをとれるようになりましたね。
生徒達曰く、「うちのキャラだと、シリアスな劇より笑いをとるほうが似合ってるでしょう。」
 そんな彼女達にぴったりの脚本を手に入れることができました。部内でのオーディションの結果、高二5名、高一2名のキャストが決まり、稽古を始めたのが…。いつだっけ?
 だいたい稽古が始まる時期は、もう一つの顧問をしているディベート部にかかりっきりになっているので、記憶が…。
 本格的に指導を始めたのは、夏休み。恒例の秩父での合宿では、ひざをすりむくアクシデントもありましたが、参加者の都合で、智花役のAさんが、地区大会組、文化祭組両方の稽古に借り出されて、人一倍汗をかいていましたな。
 今年は北区アマチュア演劇祭での上演が先立ったのも幸運だったかもしれません。北とぴあのステージで演じたことで、大舞台での雰囲気をつかめたと思います。観客は寂しかったけど…。高3のみんなと中学演劇部の2年生たちに感謝です。
 さて、本番では、何より観客の皆さんに支えられたことが感謝でした。城東地区は参加校が全部の上演を見ることが義務づけられています。ということは、客 席は満員ということです。しかも反応が素晴らしい。ある先生に「この快感を知ったらやみつきになりますよ」と言われましたが、全くその通りだなと感じまし た。幕開きから爆笑の連続です。おかげでセリフが飛びそうになったところもありましが…。しかし、反応が返ってくれば、役者は乗るもの。普段以上に客席と 感応して乗りに乗った演技をすることができました。
 上演後のアンケートを読んでも、褒めていただいたものがほとんどで、みんな大喜びでした。
 また、北とぴあ、竹ノ塚区民ホールとも、Mさんのお母さんに搬入、搬出のために車を出していただきました。
 本当に、多くの方に支えられた上演でした。
 さて、今度は池袋の芸術劇場中ホール。840名もの観客を前にしての上演です。推薦して下さった城東地区の代表として恥ずかしくない演技をし たいですねえ。
「高校演劇の作り方」エピソードその1
 劇中、何度か登場する「タッチ」の替え歌の「マイム」。地区大会ではけっこう気に入って下さった方が多くてうれしかったですね。
 皐月先輩の代から(それ以前から?)受け継がれてきたという設定なんですが、これができた背景にはもう一つの替え歌があります。
 数年前、もう一つ顧問をしているディベート部で、替え歌を作った生徒がいました。「タッチ」の替え歌で「ジャッジ」という奴です。
 けっこう受けが良くて、tokyo debate meetingのサイトでも紹介しています。で、その歌のことを今年演劇部に教えた部員がいたんですね。ディベート部の部長が演劇部と兼部をしていたからなんですが。それで演劇部でも作ろうということになってでき上がったのでした。
 「ジャッジ」の方は1番だけなんですが、「マイム」の方は2番まで作ったそうです。
 顧問をしている二つの部の間での交流というかなんというか、お互いに刺激を与えあってできた替え歌です。
マイム ~女子聖ゲキヴのテーマ~
台詞忘れて一秒 あなた真っ青な顔したから
そこら何も言えなくなるの アドリブ・ロンリネス
きっと誰かがフォローしてくれると信じて周り見渡す
忘れた台詞も 知らん振り
台詞忘れ 覚えなおし
あと何回すぎたら台詞を覚えるの 
とにかく マイム マイム ここでマイム
あなたから マイム
手を伸ばして 壁つくってよ
冷や汗の数だけ消えてく台詞
焦らなければちょいミスなんて知らずに過ぎていくのに
そっと泥沼に こんにちは
あなたがくれた脚本 全部覚えてしまえばいいの
1人で徹夜してみたけれど アドリブ・ロンリネス
1人アドリブ・台詞量ってみたら アドリブ少し重くて
駄目ね 舞台ソデ泣いてみた
演劇はね テンポ命
止め過ぎてるあなたに 筑田がキレかける
とにかく マイム マイム ここでマイム
切なくて マイム
手を伸ばして 壁つくってよ
冷や汗の数だけ消えてく台詞 
台詞忘れて一秒 あなた真っ青な顔したから
そこら何も言えなくなるの アドリブ・ロンリネス
誰も焦らなければちょいミスなんて知らずに過ぎていくのに
そっと泥沼に こんにちは
「銀河旋律」
「超弱小部的怒太端米泥」。
55回生最後の芝居ということで、「銀河旋律」は僕の方から提案しました。「超弱小…」はオリジナルです。これは去年の轍を踏まないように、けっこう指導しました。それにしても、Gさんのスカート姿。違和感があったなあ。
「洞窟にて」。
「かくれんぼ」に続いて、米永さんの脚本を選んできました。戦時中の女学生の演技をどう作るかが結構難問でした。しか し、むずかしいこの役にWさん、Nさんとも果敢に挑戦してくれました。しかし斜幕の処理がうまくいかず、一生懸命につくった岩壁なんかは良いできだったの ですが、地区大会ではいい評価を得られませんでした。ホリ幕を使うはずが、大黒幕が閉まったままだったり、ちょっとバタバタしたということもありました。
火の玉とばしたり、台車に岩くっつけて幽霊乗せて黒子が動かしたり、けっこう遊んで見たので、やっているほうは楽しめたと思うのですが。
この芝居ではなんといってもN岡さんの演技にみんな食われましたね。怪演でした。
北区アマチュア演劇祭での上演は見ていただいた年配の方から「平和の大切さを改めて感じることができた」といったお褒めの言葉をいただきました。
記念祭ではWキャストが恒例になってきました。しかも地区大会ではできないハチャハチャな演出をするので、こっちの方が記念祭では受けが良かったりします。Wさんの茨城弁、ナイスでした。
「Le masque Du masque」。
昨年に続き部員がけっこう入り、今年は都大会を目指すぞ!という決意も新たに始めたのがこの芝居。夏休み前にチャペルで やったのですが、高1がまだ力不足で、もう一つでした。M野さんと、wさんの声がいいなあというのが印象に残ってます。とか言ってたら、作者の横井宏始さ んからメールをいただいてしまいました(2003年5月23日)。『LeMasqueLuMasque』と標記していたけれど、『LeMasque DuMasque』が正しいということがわかりました。大変失礼しました。おわびして訂正します。
「失恋喫茶」「飛べないピーターパン~目指せマイナス50キロ涙の減量大作戦プラスアルファ(aabb)(げきレア)~」。
生徒達が2チームに分かれて作った芝居ですが、地区大会へ向けて教えたことがすっかり飛んでしまった…、という学芸会的 なお芝居になっちゃったようです。「なっちゃったようです」というのは、これ、春休みにやったのですが、ぼくは不在で見てないんですねえ。ディベート部の 活動とも重なって、一度ダメだしをしましたが、後はほとんどノータッチ。前途多難だなあというのが正直な感想でした。
「かくれんぼ」。
部長になったSさんがやる気で、久しぶりに地区大会出場。さらにこの年から始まった北区アマチュア演劇祭に参加したいと いう希望を出してきました。55回生は素材は良かったけれど、まだ基礎基本ができてないところもあったので、感情ではなくて意味を伝えることとか、けっこ う細かく指導を始めました。M田さんを壊すのが毎日の楽しみでしたな。地区大会当日は、雨の日曜日で、しかも朝一という悪条件でした。おまけに地区大会出 場自体が久しぶりということで、顧問以下、どう動いていいのかわからずに、お叱りを受けたりしました。それでも審査員のみなさんからはけっこう褒めていた だいて、生徒達は自信を持ったようです。そしてうれしい審査員奨励賞。その勢いでアマチュア演劇祭にも望みました。これは北とぴあの設備の素晴らしさと、 岡田舞台初めスタッフの皆さんの熱心なご協力にも支えられて、地区大会以上のいい演技ができました。岡田舞台の皆さんは、雨の日曜日の朝一の演技にまで足 を運んで、私たちの上演の準備をして下さいました。本当に感激でした。
 奨励賞をとったご褒美にパネルを4枚作ってあげました。
 この芝居は文化祭ではwキャストでした。文化祭組は田舎の学校バージョンということで、ジャージでやれ、という指令を出しましたが、Sさんの持ち味とうまくマッチした感じでした。ページトップへ
「DOLL」。
なんだかこのあたりは顧問素通りで進んでいたような。もう人数も少なくなっていたし、手を引こうかなあと考えていたのですが、55回生が大量に入部。しかも、いい素材がめじろ押し。このときは、Gさん、Nさんの演技が光ってましたね。
ということで、また面倒を見ることにしました。
「サンタクロースが歌ってくれた」。
芥川竜之介役のMさんに、多少稽古をつけたけど、この年はあんまり見てなかったなあ。
「Out of control」。
この時はちょっとしか面倒見なかったなあ。
 アンドロイドか何かが出てくる話だったような。高二が三人しかいない。高一も少ない。んで、一気に盛り下がってしまった感がある年でした。
「「アリスの招待状」-チェシャ猫ホテルへようこそ-」
地区大会の講評の時に、「男役がやりたいなら、いっそ宝塚をやってしまっていいのでは」と言われた記憶がありますが、その一ヶ月後に本当に宝塚の芝居を演じてしまったところがすごい。もろにはまってました。
「わたしはグリーン~見えない壁、見えない心~」。
部員から、初めて「地区大会に出場したい」という希望を出してきました。
 この年は演劇部史上最もパワフルでした。10月の地区大会と、11月初めの記念祭とほんのちょっとしか時間が無いのに、別の劇をやってましたから。
 しかも、記念祭の公演では毎回必ずどこかにアドリブを入れてました。とにかく、元気でしたねえ。
 この年の合宿では人がいなくて、僕がレッドをやったりしてましたが、面白かったなあ。
 そういえば、すっかり忘れていたのですが、この代が中心となって「はいすくうるドラマすぺしゃる」の第4回に参加してます。中学の大会で最優秀をもらっ たのかな。それで京華の伊藤先生に声をかけられて、当時中学の顧問だった藤岡先生が引率し、中高の有志で出場したのでした。私はと言えば、ちょうどディ ベート甲子園の立ち上げの時期で、熱海で行う合宿の準備などに追われていて、それどころじゃなかった(ごめん)時期でした。
「不思議なクリスマスの作り方」。
この年からずっと第一集会室での上演。これはwキャストでした。
 初めて秩父で合宿をしたのがこの年です。夕食がフルコースで出てきてびっくりしたのを覚えてます。デザートのアイスも食べ放題だったような。
 高1に上がってきた51回生となんだか馬が合って、食事が終わった後も、ずいぶん話し込んでました。
 中3だった52回生のFさんがしきって、肝試しなんかもやりました。
 そうそう、この年は合宿に中学生も連れていったのですが、中2が時間にルーズで、私は切れました。そんなこんなで、以降、この53回生は高校に上がって もあんまり面倒を見てません。53回生のディベート部が黄金の年代だったということもありますけどね。
 ただ、この代では忘れられないことがあります。それは卒業式です。wさんが卒業生を代表して「お別れの言葉」を述べたのですが、チャペルにいたすべての 人が涙した素晴らしいスピーチでした。途中から原稿を読むのをやめて、全部自分の言葉で、お世話になった人への感謝や、後輩への言葉をスピーチしたのです が、本当に感動しました。名演技、といっては失礼ですが、真心が伝わってくる女子聖学院の卒業式史上でも最も秀逸なスピーチでしたね。
 51回生には「ディベート部と演劇部とどっちが大切なんですか!」とよくなじられました。
 この年から、第一集会室で物干しを渡してサスもどきを使うようになりました。
 wキャストは誰が決めたのかな。とにかくこの51回生は、中学時代藤岡先生に鍛えられていたので、芸達者でしたね。
「銀河旋律」。
キャラメルのこのハーフタイムシアターの作品を最初に見たのは、大学の演劇学の発表ででした。
 柿本君役の子がさっそうとしていて、しかもボケていて、いい味出してたなあ。オーケストラの子だったので、劇団に引っ張り込めなかったのだけれど。
 この年はBC教室での上演。柿本役のIさんは、音楽の選択授業で、サウンド・オブ・ミュージックをやることになってて、その練習と重なって忙しかったの だそうです。部長のT田さんの名前をいつまでたっても覚えられなくて、「花田さん」と言っては訂正されていた記憶が。でも、キャリアウーマンとして一人生 きている女の哀しさを、よく演じてたと思いますよ。
 部長ですらこれですから、この頃、まともに名前を覚えていなくて、もっぱら役名で呼んでました。
「天使は瞳を閉じて」。
久しぶりに第一集会室での上演。
 この年はとにかく人数が少なくて、48回生だけで合宿をしたのですが、結局5人でやったのかな。これを知ると、多分49回生は怒るだろうなあ…。
 なぜかというと、翌年、「15人集まらないと合宿をしない」と宣言し、14人だったのでやらなかったということがありましたので…。
 人数が少ない中で、よくやったと思います。この年、なんで高1だった49回生がいなかったのだろう…?
「黒いスーツのサンタクロース」。
BC教室での公演。自分の芝居の関係で、スポットライトを6ついただいたのがたしかこの年です。
 この芝居はけっこう思い出深いものがあります。
小道具として、舞台中央の机の上に、小さなオルゴールを置いていたんです。芝居が進んで最後のシーン、たった一人でクリスマスを迎え、ため息をつく主人公。そこで、そのオルゴールが物悲しいメロディーを奏で始める…。
って、ちょっと待て!なんでオルゴールが鳴り始めるんだ!?
 本当に偶然に、最高のタイミングで、なぜだかオルゴールが鳴り始めたのでした。
 これは本当に不思議でしたねえ。3回上演したのかな、もちろん、そんなことは後にも先にもこれ一回きりでした。
 キャストもはまっていて、しみじみとした余韻の残る芝居になりました。終わって欲しくないなあと思った芝居はこれが今のところ最初で最後ですね。

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